お知らせ

令和2年度「学校評価アンケート(保護者用)」の結果と考察

11月末に実施しました「学校評価アンケート(保護者用)」の集計結果をお知らせいたします。

全家庭からアンケートをいただくことができました。 ご協力ありがとうございました。全体的にはよい評価をいただいておりますが,課題も見えてきました。結果を基に,学校の改善につなげて参ります。

以下は,質問項目ごとの結果と考察・改善策を示したものです。よりよい群大附属特別支援学校を目指していきたいと考えておりますので,引き続きご理解・ご支援くださいますようお願い申し上げます。

(1)学習指導について質問します。「学校は,児童生徒一人一人の実態や教育的ニーズに応じて,分かりやすく力のつく授業を工夫して行っていますか。」 

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【考察】全体の8割以上が「そう思う」をつけるなど,高い評価になっています。実際に授業を参観していただく機会が少ない状況の中,日々のやり取りや通知表によって,学習の様子を伝えることに努めてきた成果の一端かと考えます。引き続き,一人一人の実態に応じた学習活動を工夫し,子どもの成長の様子を丁寧に伝えていきたいと思います。

(2)進路指導について質問します。「学校は,就業体験や生活指導集中週間,作業学習,その他日常的な生活指導をとおして,児童生徒の将来に向けて必要な力を育成するとともに,面談や進路だより等で進路に関する情報提供を適切に行っていますか。」

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【考察】全体の約8割が「そう思う」となっており,高い評価と言えます。コロナ禍のため,ここまでは実施できていないことが多いので,1月の就業体験期間とその前後で,進路にかかわる取組を重点的に紹介していこうと考えています。

(3)生活指導について質問します。「学校は,挨拶や身だしなみ,言葉づかいなど,児童生徒が人とかかわる上で必要な生活態度の育成に向けて,学習や支援を行っていますか。」

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【考察】全体の7割以上が「そう思う」をつけるなど,概ね高い評価になっています。自由記述欄に「挨拶」に関係するご意見があるように,児童生徒の実態に応じた関わりや支援を,学校全体で連携を取りながら行っていきます。

(4)健康指導について質問します。「学校は,児童生徒の身体的・心理的発達に応じて,体力向上や疾病予防,性指導等について,授業をはじめとした学校生活の中で,適切に指導・支援を行っていますか。」

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【考察】「そう思う」の割合は全体の7割弱とやや低くなっています。「どちらかというとそう思わない」「そう思わない」はそれぞれ1件ありました。関連する記述がないため,改善点を具体化することは現状では難しいです。保護者面談や日々のやり取りの中で,具体的な課題を聞き取って改善につなげていきたいと思います。

(5)安全指導について質問します。「学校は,児童生徒が安心で安全な学校生活を送ることができるように,交通安全教室や避難訓練等を計画的に行なって非常時に備えるとともに,日常的な安全指導や支援を適切に行っていますか。」

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【考察】全体の約9割が「そう思う」をつけるなど,高い評価になっています。今後も安全指導を計画的に進めるとともに,児童生徒の実態に応じた自力通学に向けた支援を充実していこうと考えています。

(6)研究について質問します。「学校は,学校研究についての取組内容を保護者にお便りやホームページ等で伝えるとともに,学校研究の取組を生かして,授業や日頃の活動を行っていますか。」

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【考察】「そう思う」の割合は全体の7割弱と,やや低くなっています。今年度はコロナ禍のため,公開研究会の様子を保護者に見てもらうことができなかったこと,その代替え措置が十分でなかったことが課題と考えられます。お便りや学校ホームページを活用し,学校研究の取組内容や,学校研究と日々の授業との関連について紹介していくとともに,保護者からの具体的な思いも聞き取っていきたいと思います。

(7)教育相談について質問します。「学校は,児童生徒や保護者からの悩みや不安,困りごと等に関する相談に対して,適切に対応していますか。」

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【考察】「そう思う」の割合は約7割とやや低くなっています。自由記述欄には,関連して,「個性を伸ばすような関わり方」をしてほしいという記述があります。今後は,校内研修において教員一人一人の教育相談についての学習を深めるとともに,学校全体として組織的に対応する仕組みを整えていきます。

(8)保護者への情報提供について質問します。「学校は,児童生徒の様子や学部・学校の教育活動について,連絡帳や各種「お便り」,全校メール等を用いて必要な情報を随時お伝えしていますか。」

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【考察】全体の約9割が「そう思う」をつけるなど,高い評価になっています。学校ホームページや,全校メールの活用を推進した成果かと考えます。また,昨年度までしばしばあった「連絡帳の記述が分かりづらい」といったご意見もなくなりました。担任と保護者とで日々丁寧な情報交換ができていると考えます。

(9)環境整備について質問します。「学校は,児童生徒の学習に必要な教材や図書,ICT機器の充実と活用に努めるとともに,必要な施設設備の整備を行っていますか。」

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【考察】「そう思う」の割合が約6割とやや低くなっています。今年度は,サーモグラフィーなどコロナ対応物品,「ギガスクール」によるICT機器の購入などを行ってきましたが,十分とは言えない状況かと考えられます。今後は,保護者から必要な環境整備について聞き取っていくとともに,物品や施設の活用状況についての情報提供にも力を入れていきます。

(10)交流及び共同学習について質問します。「本校はこれまで,附属小学校をはじめとした近隣の学校や,児童生徒の居住地の学校との交流及び共同学習を重視してきました。しかしながら今年度は,新型コロナウイルス対応のため,交流及び共同学習の実施は見送ることが多くありました。そのため,今年度は選択式の評価は行わないこととさせていただきます。交流及び共同学習に関して,ご意見等ございましたら下に記述してください(回答は任意です)。」

  • 先方の学校の都合もあるかとは思いますが,居住地校交流は学期毎に一度,やって頂けると幸いです。
  • 地域の方々との交流は,社会に出る前の大切な事です。よかったです。
  • コロナ禍でもやれるスタイルを検討してほしかったです。
  • 感染対策をして,可能な限り実施して欲しいです。
  • 附属小学校や居住地の学校でのお友達との共同学習や交流の場を設けていてだき,ありがとうございます。また,その様子を親も見学させていただく機会をありがとうございます。コロナ禍で中々難しいですが,今後も続けていただきたいです。

【考察】次年度は感染症に対応しながら,遠隔や間接交流も含めて実施する方向で検討していきます。

(11)自由記述です。「今年度の教育活動全体を振り返って,お子さんや保護者にとって,よかったこと又はご意見やご要望等がございましたらお書きください。特に,ここまでの質問項目に関連することについて記述していただけましたら幸いです(回答は任意です)。」

【学習指導,進路指導にかかわって】

  • 学習・進路指導により家でも着替えや片付けやお手伝いなどするようになりました。目標である身辺自立に近づいているように思います。ありがとうございます。
  • いつも丁寧に熱心にご指導して頂き,とても感謝しております。引き続き,ご指導よろしくお願い致します。
  • 日々ご丁寧なご指導,ご配慮に感謝しております。今後ともよろしくお願いいたします。
  • 他の学校が修学旅行が中止になった中,修学旅行を決行して下さり,大変嬉しかったです。小学校生活の良い思い出になりました。色々な活動を通して,先生方が子供を注意深く観察し,理解してくれていることが,良く分かりました。ありがとうございます。
  • コロナウイルスの感染防止のため,色々な行事が例年通り行われなかったとは思いますので,例年行われていることがまだ体験出来ていないのは残念ですが,先生方の温かいご指導のおかげで学校に慣れ,嫌がらずに毎日通うことが出来ただけでも良かったと思っています。また,このような状況下でも学習の様子を参加日に見せていただき,日々の様子が見られて良かったです。
  • 校外学習で,自分でプレゼントを作って渡してくれたのが嬉しかったです。
  • 今年度はコロナ禍のため,ウォーキング・ジョギング大会の見守りが出来ず,残念でした。来年度以降,見守りを再開した際には,新しい生活様式にのっとり,一カ所に1人配置といった形にしていただけると,安心して見守りができると考えています。
  • タブレットやPCを使用し自宅待機時にも出来た事があったのではないかと感じています。今後も実習や実施出来ないであろう事も学校内でも子供自身でここではこの時間こんな働き方や内容をしていると見れたら違うのではないでしょうか?
  • 休校期間があり,最終学年という事もあって学習面や卒後の事など不安がありましたが,先生方のおかげでここまで来れました。例年通りの行事が無くなってしまったのは残念ですが,就業に向けての活動や付き添い等,本当に助かります。

【生活指導,教育相談にかかわって】

  • 生活指導で『挨拶』などがあります。小学生から高校生まで,更には様々な障害を持っている子どもたちなので,各々障害の特徴が違います。なので,一概に同様のお願いは出来ませんが,まだ,挨拶の声がでてきていない子どもたちには,手本となる大人たちがその子どもの耳に残るような挨拶を心がけていただけたらと思いました。子どもたちの耳には声が残っていて,単に『恥ずかしい』などの気持ちから声が出ないことも考えられるかもしれませんが,気持ち大きめの声で『おはよう』などの声をかけていただくことで,より子どもの耳に残る気もします。また,子どもに『挨拶』を知ってもらうには保護者やもう1人お手本になれる大人も必要になるかと思います。仮に『おはよう』と言っても誰も受け止めてがいなければ,子どもはわからずにそのまま言わずにいることも考えられるからです。DVDや絵本などで『挨拶』の事が書かれているものを見せたり読み聞かせしたりしていますが,それだけでは中々学ぶことが難しいのだと思います。実際の場面で何度ともなく経験していくことで,最初こそ記憶だけで覚えたことでも,日々毎日続けることで学校卒業後に本人が生きる力として活用できるのではないかと考えられます。実際の年齢と発育年齢にアンバランス差があり,保護者も頭ではわかっていても,子どもへの対応に無理強いをさせていることもあります。実際の年齢にあった対応を心がけることはとても大切なことなので非常に悩みますが,とりわけ大事な部分は今よりもより丁寧に教えることも良いのかと思いました。
  • 先生によってでしょうが子供1人1人の個性を伸ばし声かけや伝え方を工夫して頂くようお願い致します。無理と決めつけず,やってやれない事はない,という実感を与えて欲しいと願っております。
  • 子供の気持ちに寄り添いながら指導していただいていることに,感謝しております。
  • いつも息子に寄り添った対応ありがとうございます。

【情報提供について】

  • 担任の先生はもちろん担任外の先生も〇〇の様子を知らせてくださったり,話を聞いていただけて,〇〇の事を把握していただけている事を嬉しく思います。
  • いつも丁寧なご指導をありがとうございます。休校中の定期的な電話での連絡や動画配信もありがとうございました。わが子は今も問題形式で効果音のある動画に興味を持ちよく見ています。
  • 以前から学校内の掲示板では,他学部のお便りを拝見することができましたが,今回ホームページのリニューアルで他学部のお便りをゆっくりと見れる機会ができ,他学部での様子を具体的に知る機会ができて個人的にはよかったなと思いました。また,学部問わず先生方が在校児童の事を全員で共有してくださっていることもとても素敵なことだと思いました。
  • ホームページで,他学部の学部便り等が見られるようになり,とても便利です。色々と参考にさせてもらっています。
  • 掲示板には,修学旅行の流れがタイムリーに掲載されるので,子供の様子が分かりやすく,とても安心できます。

【その他】

  • いろんな意味で働き方改革は,とてもいいと思います。
  • 保護者が集まる催事の際のイスの間隔を十分に空けていただけると,子供たちの発表や先生のお話を見聞しやすくなると思います。ご一考いただければ幸いです。
  • 色々な状況の中でも学校が再開されたことは,本人,保護者ともに嬉しくありがたい事でした。これからもよろしくお願い致します。
  • コロナで休校が長かったにも関わらず,学校にスムーズに行けたのは環境が良かったからだと思います。先生や友達に会いたい気持ちが強かったです。
  • コロナの影響で学校行事がほとんどなく,保護者が子どもたちの学校での取り組みを見ることができなかったことが残念ですが,今年は仕方ないことと思います。でも,来年はコロナ対策を踏まえての活動を増やしていけるといいなと思いました。
  • 忙しいところ大変恐縮ではありますが,先生方が講師として保護者に障害のある子どもたちの特徴(ネットや本では調べられないこと)について学べる場面をいただけると,保護者もより具体的にわが子に対しての接し方を見つめられるのかなと思いました。
  • コロナ禍で色々と大変な年でしたが,臨時休校中はYouTubeで動画配信をしていただいたり,先生方には色々とご尽力いただき,とても感謝しています。ありがとうございました。